爪水虫は自然治癒できないのか

爪水虫が自然に治るのは極めて稀なこと

水虫や爪水虫は自然に治ることはありません。
何もしないでいて治ったなんていう情報を見かける事もありますが、一度感染すると治らないというのが一般的な真菌感染症です。

もしも、治ったなら、白癬菌が活動しにくい環境が自然と出来ていたり、殺菌できていた事、他にも、元々白癬菌が弱っていたという事もあるかもしれません。いずれにしても、稀に完治を実現させた一例と言えます。

また、水虫ならまだ考えられますが、それが悪化した状態である爪水虫は、そもそもが悪化している状態なので、自然治癒は出来ていないという事になります。

私たちの身体には、身体の外から入ってきた異物に対して排除する防衛機能が備わっています。
ヒトの体内にある白血球は、外から入ってきたウイルスや細菌などの異物に対して撃退する事により健康を保っています。

一方、白癬菌は、ケラチンを食べて感染していくので皮膚の最上層である角層で数を増やしていきます。対して白血球は、ここまで出てきて菌を攻撃する事が出来ないので白癬菌に何も太刀打ちできないのです。

また、新陳代謝によって時間とともに皮膚が入れ替わり新しいものになりますが、白癬菌は、ヒトの持っている代謝速度よりも増殖力が有るので、数が減っていくどころか増えていってしまいます。

それだけでなく、剥がれ落ちた角質に付着する白癬菌は、その状態でも2日~3日程度は生きる事が可能と言われています。

すると、他の人の足に付き、そこから感染が拡がっていく事もあるのです。
特に共同で使用する場所で素足になる事が多いと、既に水虫を持っている人を介して感染が拡がっていく恐れがあります。

学生寮や社員寮など、共同生活の環境であり更に共同浴場などが有る場合、マットに角質と一緒に落ちた白癬菌に濡れた足の裏で触れてしまうと、そこから感染が拡がる事は容易に想像できます。

また、菌は、ウイルスとは違い、アルコール消毒をさっとしたからといって殺菌出来るとは限りません。症状が現れる前の段階で怪しいなと思ってすぐに使用すれば効果があるかもしれませんが、皮膚の中に潜り込んだ白癬菌に対しては消毒は難しいと思います。

その点は、水虫ならトルナフタート(クリアネイル)かテルビナフィン塩酸塩(ラミシール)が殺菌力を持っているので、これらの薬を早めに使うのが最適な治療方法です。